七十二候 日本の四季薬膳 「 第二十八候: 乃東枯 なつかれくさかるる 」
二十四節気では「夏至(げし)」を迎えます。
一年で最も昼の時間が長くなる日ですが、実際には梅雨の真っ只中であることが多いですね。
陽射しは感じられにくいですが…
それでも草木はぐんぐんと伸び、いのちが満ちているのを感じられる頃です。
現在は七十二候にあわせ、ブログを更新中です。
「 第二十八候:乃東枯 なつかれくさかるる 」
おおよそ、
新暦の6月21日~6月25日頃まで。
あらゆる生命が輝くこの季節…
実は ひっそりと枯れてゆくものもある…
他の草木が生き生きと葉を広げ、陽の光を謳歌している中、静かに終わりゆく命。
本日もおこしくださり
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「 乃東枯 ( なつかれくさかるる ) 」
七十二候の第28候
「乃東枯(なつかれくさかるる)」
「乃東(だいとう)」とはウツボグサの古名だそうです。
夏至のころ、紫の花穂が黒ずみ、まるで枯れたように見えることから名づけられました。
すべてが光り輝くこの季節に、ひっそりと枯れていく花
そんな自然の移ろいに目を向けていた、昔の人の感性が素敵すぎます…(笑)
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この候にご紹介したい旬の食材は
「冬瓜(とうがん)」
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「冬の瓜?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
名前の由来には諸説あるようですが…
涼しい場所に置けば冬までもつほど保存性が高い瓜という意味合いから、「冬瓜」と呼ばれるようになったといわれています。
夏の太陽をたっぷり浴びて育つのに、冬の名を冠している。
そのアンバランスな佇まいが
ウツボグサが「夏に枯れる草」として名を残すのと、どこか通じているように感じます。
薬膳の世界では、冬瓜は夏の養生に欠かせない食材のひとつ。
・体の熱を冷まし、潤す作用(清熱・生津)
・むくみをとる利水効果
特にこの季節は、湿度や暑さで身体に余分な水分や熱がたまりがち。
冬瓜のように穏やかに体を内側から冷やし、余分な水分を排出してくれる食材がとても役立ちます。
皮や種にも利尿作用やむくみをとる効果があるとされています。
汁物や煮物、冷製スープにしても食べやすく、クセが少ないのに身体が喜ぶ、優れた夏の味方。
(冷えが強い方は控えてくださいね)
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ウツボグサの花穂が黒ずみはじめるころ
薬草としての「夏枯草(かごそう)」となります。
利尿・消炎作用があり、腎や膀胱の不調に活用される、生薬でもあります。
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ウツボグサの英名は “heal-all(ヒールオール)”
「すべてを癒す」という意味を持ち、「医者いらず」ともいえますね…
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枯れることは、終わりではないんだな…
次の巡りをうみだす…という意味ではとても感慨深いです…。
静かに枯れてゆく花と、涼やかな名を持つ夏の野菜…
乃東枯のころ、どうぞご自愛のうえ、食卓にはひんやりとした冬瓜を。
しっとりと、季節を味わってみてください。
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*このブログは エンタメ的にお楽しみくださいね。
下記も 参考までに
(過去記事)
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身体を整える食事について ~ Just feel ~ 感じる食事
レシピ
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湿気がたまりやすい時期に さっぱり餃子はいかが?「青じそ水餃子」レシピ ~梅雨レシピ~ ※ベジ薬膳
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