七十二候 日本の四季薬膳 「 第十七候:霜止出苗 しもやみてなえいづる 」
二十四節気では「穀雨」です。
田畑を 潤してくれる雨。
現在は七十二候にあわせ、ブログを更新中です。
「 第十七候:霜止出苗 しもやみてなえいづる 」
おおよそ、
新暦の4月25日~4月29日頃まで。
霜が降りる季節が終わり
苗がすくすくと成長を始める頃を指します。
田んぼには水が張られ
苗が太陽の光を浴びながらゆっくりと根を張る姿が見られます。
*
本日もおこしくださり
ありがとうございます。
いつもブログをご覧くださり感謝しています。
「 霜止出苗 ( しもやみてなえいづる ) 」
田んぼには水が張られ、
苗がゆっくりと根を張ります。
春から初夏へと向かうこの時季には、
自然の中でも「育つ」エネルギーが満ちていくようです。
*
*
田んぼに張られた水と同じように
水の恵みを受けて大きく育つ食材をご紹介させてください。
「わかめ」
*
*
乾燥のものや
外国産のものも出回り
わかめは一年を通じて食べられるイメージがありますが、実は「旬」があります。
春のわかめは特に柔らかく、香りが豊かで、まさに食べごろですね…
旬のわかめは、磯の香りが強く、食感もシャキシャキと感じられるようです。
*
*
先述のように
水の恵みを受けて大きく育つ食材です。
陸では苗が成長し、海ではわかめが育つ。
そんな対比を感じながら、
この時季のわかめを味わうのもまた、自然の流れに寄り添う楽しみ方のひとつではないでしょうか??
*
*
島国に住む私たち
日本にいると
わかめや昆布などを食べる機会はとても多いですが、世界の国々のなかで海藻を食べる習慣があるのは、日本と韓国だけだそうです。
昔より わかめは常食されており、当時は、お吸い物などによく利用されていたそうです。
わかめは
「若芽」「若女」にも通じるという意味もあって、古くから「若返りの妙薬」として多くの人々に愛されてきました。
黒い食材ですから
アンチエイジングに通ずるところはありそうです。
栄養素的には
甲状腺ホルモンの原料となり髪や皮膚の健康を保つ「ヨウ素」
腸内環境を整えたり、コレステロールや血圧を下げたりする効果が期待できる食物繊維の一種「アルギン酸」など。
その他、海のなかで育つことからミネラル分も豊富。
薬膳では
わかめの効能は
・身体の余分な熱をとりのぞく
「清熱(せいねつ」
・身体の余分な水分を排出する
「利水(りすい)」
・腫瘍等 かたいものを柔らかくする
「軟堅(なんけん)」
身体を冷やす性質がありますので
温性の味噌とあわせて「わかめの味噌汁」や
エネルギーを補う鶏を意識して(鶏ガラスープより)
「わかめスープ」など 工夫してみてくださいね。
*
*
春のわかめは、
そのままシンプルにいただくのが一番の贅沢
「生わかめのしゃぶしゃぶ」は
湯をくぐらせた瞬間に、鮮やかな緑色になる姿をおがめます。^^
いとおかし!!
( なんて、美しいんでしょうか・・・ )
ポン酢やごまだれでさっぱりと…
*
*
「わかめのお味噌汁」は
定番ながらも、春のわかめならではの柔らかさを味わえます。
*
*
海の恵みはお魚だけでなく、海藻類からも…
霜が降りなくなり、苗が成長するこの時季だからこそ、
陸と海、それぞれに育まれる命のつながりを感じながら、味わってみてくださいね。
*このブログは エンタメ的にお楽しみくださいね。
下記も 参考までに
(過去記事)
↓↓↓
食べ物には季節と色がある。薬膳の「五味五色」という考え方と 目で味わう美しさで?
気温上昇の間に 心にとめておきたい身体へのルール ~温めて整える~ 春から夏への季節の合間に
あなたを思う
「薬膳のおかゆ」は
こちらからお買い求めいただけます。
(現在サイトは、リニューアル中です)
(季節商品のため、発売前のものもあります)
↓↓↓
*
*
病気の本質を知り
自ら癒せる人でたくさんにしたい。
漢方・薬膳の世界をもっと身近に。
少し先のミライが笑顔でありますように。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!