漢方薬のやさしいお話 ③ ~あなたに漢方という選択を~
本日もおこしくださり
ありがとうございます。
いつもブログをご覧いただき感謝申し上げます。
本日は、「漢方薬(かんぽうやく)」について
前回② の続きになります。
ちなみに、
前回のお話は
「② 漢方薬は自然素材からできている」というお話でした。
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前々回のお話は
「① 漢方薬はこころとからだを整えていく」というお話でした。
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今回は
③ あなたのためのオーダーメイドです。
東洋医学では
病名より、「 症状 」に着目します。
病名に対してお薬を処方するというよりは、
まず どういう症状に困っているのか?からヒアリングしていくことが多いと感じます。
私なりのおおざっぱな書き方ですが
(私なり…です)
生理痛?
腰痛?
腹痛? というより
「どう痛い」のか?
アトピー?
かぶれ?
乾燥肌?
手湿疹?
脂漏性(しろうせい)皮膚?というより
「どうかゆい」のか?
「どうだるい」のか?
「どう眠れない」のか?
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まず
しっかりと 患者さんの声に耳を傾けることをします。
例えばですが…
私は頭痛に悩まされています。
頭痛といっても
片頭痛という 強い痛みではなく
“ズーン” と重くのしかかったり
“ ズンズン” と脈拍と同じように響いたり…
★なぜか分からないけど
(原因不明で)
後頭部や、頭頂部が痛くなり
胸が苦しく吐き気までもよおすパターン
★おそらく 気圧の関係で
副鼻腔のあたりから
頭痛がおこるパターン
この2つを持っています。
後者のパターンは耳鼻科治療で軽減はしそうですね。
人によって
原因不明だったり
冷えからくる人や
肩こり、ストレスからくる人もいらっしゃいます。
その方の 体質や…
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日ごろの食生活や
生活環境など… ほんとうに人それぞれ…です。
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そう、症状のあとは
どのような日常を過ごしているのか?
症状についての悩みや、気になることを 伺います。
東洋医学には
「四診(ししん)」というものがあります。
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「望診(ぼうしん)」
視覚による情報収集です。
動作や歩き方、
顔色や表情、皮膚や爪、頭髪、唇などを観察します。
舌を診る舌診(ぜっしん)は有名ですよね。
舌の色や形、舌の表面につく苔の状態を観察します。
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「聞診(ぶんしん)」
聴覚と嗅覚からの情報収集です。
口臭、体臭、の臭いをかいだりすることもあれば、
患者さんの発音や 呼吸の音などを聞いたりして状態を把握します。
「問診(もんしん)」
患者さんから症状や経過をヒアリングすること。
カルテに記入したりしますね。
アレルギー歴、既往歴
お酒は飲むか? タバコは吸いますか?
女性なら、妊娠はしていませんか?等
検査だけでは診断しにくい疾患を見つけることもできます。
「切診(せっしん)」
身体に直接触れる診察で、
脈診(みゃくしん)と腹診(ふくしん)は、ご存知だと思います。
脈診は脈拍や不整脈のだけでなく
脈の強さや 脈幅などもみたりします。
つまり
拍動の強さや早さ、
硬さや太さ、浮き沈みなどを把握し、状態を診察します。
それぞれに
“ 浮脈(ふみゃく)” や “沈脈(ちんみゃく)” など呼び方があります。
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腹診はお腹の力やお腹の張り、
押して痛いところがないか、腹筋の緊張などをみていきます。
あなたの主治医は
ちゃんとあなたを診てくれていますか?
パソコンの画面ばかりみたり
お薬ばかり処方したりしていませんか??
全てはバランスですので
これが、いい悪いではなく あなたに向き合ってくれているか?ということです。
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あなたから得た情報から
生活スタイルなどに合わせた
現在のあなたに必要な漢方薬を処方してくれます。
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少しずつ症状を改善していき
自然のチカラを借りて、こころとからだを健康な状態へと整えていく。
あなたひとりひとりに合った
漢方(漢方薬)を提供してくれるのです。
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悩み(症状)が同じでも
年齢や体質、生活環境、スタイルはそれぞれ。
あなたのための
オーダーメイド処方なのです。
どうぞ
漢方(東洋医学)という選択もいれてください。
見えないものが
見えるものに影響をあたえる…という考え方をもって あなたに向かい合います。
そして
ちゃんと身体の立て直しができたら、卒業できますので…
~漢方のやさしいお話シリーズ~ はこちらでおしまい。
お読みくださり
ありがとうございます。
決して、
あなたのお悩みをあきらめないでくださいね。
病気の本質を知り
自ら癒せる人でたくさんにしたい。
漢方・薬膳の世界をもっと身近に。
少し先のミライが笑顔でありますように。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!