七十二候 日本の四季薬膳 「 第三十六候 大雨時行 たいうときどきにふる 」
二十四節気「大暑」の末候。
現在は七十二候にあわせ、ブログを更新中です。
「 第三十六候: 土大雨時行 たいうときどきにふる 」
おおよそ、
新暦の8月02日~8月06日頃まで。
夏の激しい雨が一時的に降り、またすぐに晴れる。そんな空模様…
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「 大雨時行 (たいうときどきにふる) 」
夏の激しい雨が一時的に降り、またすぐに晴れる。
そんな空模様が、この時期の風物詩になります。
昔の人は、この一時的な集中豪雨を「夕立」と呼び、田畑に潤いをもたらす恵みの雨としてとらえていました。
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今でこそ「ゲリラ豪雨」と呼ばれ、
都市部では災害の原因にもなりますが、もともと大雨は、渇いた土を潤してくれる自然の一部。
その雨の力により、夏の野菜たちもぐんと育ちます。
そして、この時季スーパーや
日除けとして家庭で育てられているのが 「ゴーヤ(にがうり)」です。
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ゴーヤは、代表的な夏野菜。
強い日差しのもと、緑のカーテンのように葉を広げて実をつけます。
表面のごつごつした凹凸と、芯まで響くような独特の苦味が特徴的ですね。
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この苦味…
実は薬膳ではとても意味のあるものなんです。
薬膳で「苦味」は、
身体にこもった熱を取り除き
余分な湿気(湿邪)を排出する働きがあるとされています。
夏の終わりに感じる
“ だるさ ” や “ 重さ ”、
熱中症に近い症状には、苦味のある食材がとても有効とされています。
暑気あたりを解消し、夏バテ予防に。
目の充血や痛み、口内炎や吹き出物などにも有効とされています。
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「大雨時行」のような突然の雨…
晴れと雨、乾きと潤いのコントラスト
ゴーヤの苦味もまた、私たちの身体のバランスを取り戻してくれる味です。
甘いもの、冷たいもの、脂っこいものが増えやすい夏に、苦味がその偏りをリセットしてくれるのですね…
自然の摂理の中で、「苦味」は身体を
「雨」は大地を整えてくれるのだと考えると、どこか似ているように感じました。
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ゴーヤの食べ方としては
皆さまご存知でしょうが
塩もみしてからサッと湯通しすると、苦味が和らぎ、食べやすくなりますし、
刻んで味噌汁や炒め物に少しだけ加えると、風味がぐっと引き立ちます。
やっぱり代表的な
「ゴーヤチャンプル」は、この時季、つくりたくなる おかずのひとつ。
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激しい雨が大地を潤し、苦味が体の奥にこもった熱を癒す。
「大雨時行」の候は、
自然の激しさとやさしさの両方を感じる季節です。
ゴーヤの苦味を通して、
夏の余分な熱や湿を手放し、心と身体に心地よい余白を取り戻していきませんか?
空模様が変わりやすいこの頃、
どうぞお身体ご留意のうえお過ごしくださいませ。
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*このブログは エンタメ的にお楽しみくださいね。
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