七十二候 日本の四季薬膳 「 第八候:桃始笑 ももはじめてわらう」
二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」
「 第八候:桃始笑 ももはじめてわらう」
おおよそ、
新暦の3月10日~14日頃まで。
桃のつぼみがほころび、花が咲き始める頃
昔の方は「咲く」ことを「笑う」と表現したそうです。
お花が笑うなんて、温かい言葉ですね。
*
*
桃の花は
梅と桜との間をぬうように咲きこぼれるそうです。
本日もおこしくださり
ありがとうございます。
いつもブログをご覧くださり感謝しています。
「 桃始笑 (ももはじめてわらう) 」
笑うとは「咲く」こと。
日本語ならではの風情ある表現ですよね。
この世界観にうっとりしてしまいます…
同時期によく似ている花が咲きますね。
ちなみにこの時期に最も早く咲くのは
「梅」
花びら全体が丸いのが特徴で
「松竹梅」にもあるように、おめでたいお花とされています。
梅の花全般の花言葉は、
「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」。
まだ寒さが厳しい時期に咲きほこる姿からつけられたそうです。
*
*
「忍耐」の花言葉 だなんて、まさしくそうですよね…。
寒空でも可愛い花を魅せてくれると元気になります。
*
*
「桜」
花びらの先端が2つに分かれているのが特徴です。
桜は日本を代表する花のひとつですよね。
海外の方からも人気があり、日本名の「Sakura」で通じることの方が多いようです。
品種によって花言葉は違うようなのですが
桜全般に共通する花言葉は「精神美」「純潔」「優美な女性」です。
*
*
「精神美」は
日本人の純粋さ、美しさを、
その散り際の潔さを表わしたものともいわれています。
そう、散り際の潔さがよいのですよ…。
「純潔」
「優美な女性」はその姿を、日本女性の純潔と美の象徴としてたたえたものだとか…。
*
*
本題の
「桃」
こちらは花びらの先が少し尖っていることが特徴となります。
桜と開花時期が似ているため、
残念ながら 注目されることが少ない桃。
「桃の節句」=「ひな祭り」として、童謡『うれしいひなまつり』にも登場はしますね。
花言葉は
「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立てのよさ」「チャーミング」
梅や桜とは、また違ったイメージですよね。
これは、“ 桃の花が女性を敬う象徴とされているため ” なんだそうです。
*
*
「魔除け」の意味もありました。
これは、古事記に記されているイザナギノミコトが黄泉(よみ)の国から追ってきた鬼を、桃の実を投げて撃退したと言う話から。
桃って、私的イメージでは
おしとやか…というよりも、“パワフルさ” を感じます。
さて。
この時期におすすめ食材は、「桃」というワードより
「桃」
「モモ」
「もも」
「ももいちご」とさせてください(笑)
なんなら
「桜」をのっけて
「さくらももいちご」でも…
「さくらももいちご」は、幻の苺といわれておりまして…
徳島県のある一部でしか栽培されることがなくて
大粒で、高級苺の「ももいちご」のさらにワンランク上の苺でございます。(笑)
糖度が16~18度もあるといわれており(先端部)
口いっぱいに甘さと香りが広がる まさに幸せの苺。
( 店主が好きなのですよ。苺が… 笑 )
*
*
「さくらももいちご」も
「ももいちご」も 手に入りにくいですので
「いちご」を堪能してくださいませ。
出始めの頃より、終盤くらいの方が 女性の体質には合っていると思います。
なぜなら、苺は熱を冷ます性質があるので
まだ寒さが残る時季よりも、少し温かみを感じてきたころの方がよいのです。
*
*
また
・胃腸の働きをととのえ
・口やのどの渇きをとめて
・肝(かん)を養う とされています。
こんな記述もありました。
沖縄の首里城を訪れた際に、
王宮で栽培されたくだものとしてのタカイチュビ
*タカイチュビ →リュウキュウイチゴ、オオバライチゴ
タカイチュビ説明文
「たかいちょび覆盆子(ふくぶんし)也
気味甘平(きみかんへい)毒なし
氣を益し身を軽くし陰を強し 陽をたて皮膚を潤わし中をあたため
肝の臓を補い目を明らめ脾胃を補い
腎を助け虚損を補い五臓を安んじ気力を益す
男女久しく食えば能(よく)子を生ずるなり」
*説明文書き写ししています。
*
*
おおよそで分かりやすく記すと…
( 私なりの要約ですので、精通している方がいらっしゃれば教えてくださいね。)
覆盆子とは 「木いちご」のこと。
味の性質は “甘い” に属して、温めるのでも冷やすのでもない中間の性質。
エネルギーを補い、体内の水分を補いバランスをとることで
皮膚を潤し胃腸を健康にする
肝を養い、目の疲れを癒し、消化吸収をよくし巡らせ
発育を助け、加齢をゆるやかにし、気力をます
男女ともに長期間にわたって摂ると 子宝に恵まれる
・補腎補肝
・腎虚
現在の
「いちご」の期待できる効能と
昔の「木いちご」の効能も さほどは変わりないようですね。
よく子を生ずるとのことで、世継ぎのために国王や王妃が好んで食していたのでしょうね。
*
*
というわけで
今回の食材は いちごを紹介いたしました。
「いちご」を食することが
記事を読んでくださったあなたのマスト事項になります(笑)
*エンタメ的にお楽しみください。
*
*
下記も 参考までに
(過去記事)
↓↓↓
“おかゆ” は歴史ある食べものでした! お米を美味しく、病気の治療にまでも使われていたなんて!!
春の 気持ちの高ぶりからくる 眠れないあなたに… 新緑の季節に ゆるっと のびのび リラックス
あなたを思う
「薬膳のおかゆ」は
こちらからお買い求めいただけます。
(現在サイトは、リニューアル中です)
(季節商品のため、発売前のものもあります)
↓↓↓
*
*
病気の本質を知り
自ら癒せる人でたくさんにしたい。
漢方・薬膳の世界をもっと身近に。
少し先のミライが笑顔でありますように。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!