七十二候 日本の四季薬膳 「 第三十九候: 蒙霧升降 ふかききりまとう 」
二十四節気では「立秋(りっしゅう)」の末候となりました。
現在は七十二候にあわせ、ブログを更新中です。
「 第三十九候: 蒙霧升降 ふかききりまとう 」
おおよそ、
新暦の8月18日~8月22日頃まで。
残暑の厳しさは相変わらずですね…
ただ、朝夕はどこかひんやりしたような…
朝一番の蝉の鳴き声も少しおさまったような…
蒙霧とは、もうもうと立ち込める濃い霧のことを言うのだそうです。
本日もおこしくださり
ありがとうございます。
いつもブログをご覧くださり感謝しています。
「 蒙霧升降 ( ふかききりまとう ) 」
朝晩の風にほのかな涼しさがまじる頃ですね…
「蒙」は“覆う・包む”という意味があり、
蒙霧とはまさに深く立ちこめ、まとわりつく霧のこと。
夏の余熱が残る大地を、秋の気配が少しずつ包むイメージ…
早朝の森や田んぼ、水辺では、視界をふわりと遮るような霧がたちこめ…
そのぼんやりと白い世界の中で、虫の声や木々の匂いが一層濃く感じられる気がします。
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そんな
静かで…
穏やかな…
この時期 にぴったりなのが
「豆腐」
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豆腐は、暑さで火照った身体をやさしく冷まし、
余分な熱を取る力があるとされ、夏から秋へと向かうこの時期にぴったりの養生食材です。
薬膳では、豆腐は身体を潤す陰性の食材。
口の渇きや空咳、ほてりなどに対して穏やかにアプローチ…
実際に、かつての日本では熱を持った身体に「豆腐湿布」をあてるという民間療法もありました。
火傷や発熱の際、冷やすものとして用いられた豆腐。
すりつぶして布に包み、肌にあてることで熱を吸い取り、痛みを和らげたのです。
豆腐は冷却・吸熱作用がある素材として、
“食べる薬 ” であると同時に使う薬としても親しまれてきた歴史があります。
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豆腐は「大豆」からできています。
そしてその過程で欠かせないのが「豆乳」。
豆乳は、大豆をすり潰して煮たものを絞った液体で、豆腐の“素”でありながら、そのまま飲んでも立派な栄養食品
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近年は、動物性食品を避けるビーガンの方や、牛乳を控える方の間で、豆乳の人気がますます高まっています。
ちなみに私も豆乳派。
低脂肪・高たんぱく、そしてイソフラボンを含む豆乳は、ホルモンバランスが気になる世代にも注目されており、女性の美容や健康維持にも強い味方。
スムージーやラテにしたり、
豆乳鍋にしたり…
料理や飲み物に応用が利くのも魅力です。
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あの
「 プッチン・ プ〇〇 」でさえも、豆乳バージョンで発売されています。
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お話は
「豆腐」にもどりまして…
黒蜜やきな粉をかけたら、こちらも立派なデザートとなります。
甘味の満足感を得ながらもヘルシーです。
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冷蔵庫に常備しておけば、食欲がないときでもサッといただけるのが豆腐の魅力。
水分をふくんだその姿は、まるで霧のようにやわらかく、そして静かに、体と心に染みわたる安心感をもたらしてくれます。
秋の訪れを感じながらも、残暑はまだまだ厳しい時期。
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「蒙霧升降」のこの頃、朝夕にひんやりとした風が吹く一方で、日中は蒸し暑く、体調を崩しやすい季節でもあります。
どうか無理をせず、豆腐のようにやわらかく、涼やかに日々を過ごしてください。
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*このブログは エンタメ的にお楽しみくださいね。
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(過去記事)
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「氣」の消耗にご用心! 夏の熱中症予防にしっかりとした睡眠を…
やっかいな湿気は水毒をひきおこす。ちょい足し食材で薬膳的に改善を!おすすめ食材2点について。
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病気の本質を知り
自ら癒せる人でたくさんにしたい。
漢方・薬膳の世界をもっと身近に。
少し先のミライが笑顔でありますように。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!