七十二候 日本の四季薬膳 「 第三十八候: 寒蝉鳴 ひぐらしなく 」
二十四節気では「立秋(りっしゅう)」
現在は七十二候にあわせ、ブログを更新中です。
「 第三十八候: 寒蝉鳴 ひぐらしなく 」
おおよそ、
新暦の8月12日~8月17日頃まで。
夏の終わりを告げるような、どこか切なく静かな響き
本日もおこしくださり
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「 寒蝉鳴 ( ひぐらしなく ) 」
「寒蝉 “かんせん” 」
もしくは、“かんぜみ” とは、秋に鳴くセミのことで、ここではヒグラシやツクツクボウシなど。
とくにヒグラシの声は、夏の終わりを告げるような、どこか切なく静かな響きを持っています。
早朝や夕暮れに「カナカナカナ……」と鳴くその姿は、うだるような夏の一日の終わりに寂しさを感じるような…
実際にヒグラシは強い日差しを避け、朝や夕にだけ鳴くという習性を持ち、
そのことから「日暮し」とも呼ばれています。
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まだまだ残暑厳しいこの頃ですが、
ふとした風や虫の声に、ほんの少し秋の気配を感じる季節でもあります。
そして、この時期はちょうど「お盆」と重なります。
2025年の新暦では
8月13日〜16日がそれにあたり、多くの人が祖先の霊を迎え、供養を行う時季。
さて。
「精霊馬(しょうりょううま)」はご存知ですか??
ご先祖様の霊があの世とこの世を行き来するための乗り物を、野菜で作って供えるという風習。
きゅうりは足の速い “ 馬 ” に、
ナスはゆっくり歩く “ 牛 ” に見立てられます。
迎え盆にはきゅうりで作った馬を飾り、「早くこちらへおいでください」と願い、
送り盆にはナスの牛で「ゆっくりお戻りください」と感謝を込めてお見送りします。
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「ナス(茄子)」といえば夏野菜の代表格の一つ。
精霊馬の一部としてだけでなく、日々の食卓にも欠かせない存在です。
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薬膳の観点からみるナスの主な効能は、以下のとおりです。
清熱作用(身体の熱を取る)
利水作用(むくみの改善)
活血作用(血の巡りをよくする)
つまり、ナスは
「身体にこもった熱を冷まし、余分な水分を排出し、血流を促す」働きをしてくれる夏バテ対策にぴったりの野菜なのです。
油との相性が良く、炒めもの、揚げもの、煮浸しなど、さまざまな調理法で楽しめます。
・ナスの揚げ浸し
夏野菜の代表料理。冷やしていただくと身体をクールダウンさせてくれます。
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・焼きナス
香ばしさとともに、素材の味が際立つシンプルな調理法。
生姜やミョウガとの相性も抜群ですよね…
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・ナスとひき肉の味噌炒め
スタミナが落ちやすい夏に。
ごはんがすすみそうな、 おかずになります。
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最近ではナスを生で食べるレシピも登場しています。
スライスして塩でもみ、少量の酢やオリーブオイルでマリネすると、さっぱりといただけます。
ヒグラシの鳴き声が響く夕暮れ、ご先祖様に想いを馳せる。
そんな静けさと温かさが同居する時間こそ、「寒蝉鳴」の候の豊かさではないでしょうか。
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しんとした夕暮れに聞こえるヒグラシの声。
空を染める茜色。そして、精霊馬のナス。
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この時期ならではの「音」「色」「味わい」に、そっと耳を澄ませてみてください。
またひとつ、季節が巡っていきますね。
*このブログは エンタメ的にお楽しみくださいね。
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